Goldie the Dollmaker

Goldie the Dollmaker 1967
[物語、絵:M.B.ゴフスタイン]

別冊:Goldie the Toolbox(お道具箱のゴールディー) 2022
[絵:M.B.ゴフスタイン 企画:トンカチ]

あらすじ

ゴールディーは人形づくりを生業としている。彼女は真剣に実直に人形を作り続けていますが、ある出来事で自信をなくしてしまいます。でも、夢に妖精が現れ、彼女は、他人の評価に左右されることでなく、会ったこともない誰かのために作品を作り、そのために生きていたのだと気づきます。作るということ、好きということ、生きるということ。ゴールディーがもう1つ上のステージに成長していく魂の物語です。

 

人形づくりのゴールディーについて

ゴールディーは人形づくりを生業としている。自分の両親の後を継ぐ形で人形を作っているが、彼女は両親とは違ったやり方で、より誠実なやり方で人形を作っている。彼女は常に人形に話しかけながら仕事をしていて、彼女にとって人形作りは単なる仕事以上のものだ。そして彼女の人形は、ある程度の熱心なファンを獲得していて、両親の時代より多くの人形を売っている。つまり彼女はそれなりの成功を手にしている。そのことに彼女は少なからず自負を持っている。彼女は違う面も持っている。パン屋にやってきた小さな女の子が彼女の人形を手にしている。パン屋の店主が作者はゴールディーであると教えようとするが、それを遮って、自分が作者であることを明かさない。彼女は「そうしないほうがいいような」気がするのだ。ここには、彼女の優しさというより厳しい倫理観が見て取れる。彼女は作者として自分が名乗り出ることで、少女と人形との間に何らかの亀裂が入ることを恐れていて、それをよしとしないのだ。しかし、そこには少しだけ、自分メガネの正義感も混じっている。・・・・・・続きはこちらから。

【別冊について】Goldie the Toolbox(お道具箱のゴールディー)

日本オリジナルのコンテンツで別冊を作りました。DVDの特典映像とか、CDのボーナストラックをイメージしています。内容は日本語によるストーリーの概要解説、そして物語に登場する小道具を集めた小道具図鑑のようなイラスト集です。この図鑑は新人スタッフのアイデアを採用したもので、絵本の小道具を切り出してみると「すごくかわいい!」ことがわかり皆で大いに盛り上がってこの本になりました。このたまならい感じを共有できたら嬉しいです。