Neighbors
Neighbors 1979
[物語、絵:M.B.ゴフスタイン]
私とお隣さん 2023
[絵:M.B.ゴフスタイン 訳:トンカチ]
1979年にアメリカで出版されたM.B.ゴフスタインの「NEIGHBORS」は、1989年に「おとなりさん」(翻訳:谷川俊太郎)というタイトルで日本語版が出版された後、絶版となっていました。
2023年、トンカチブックスから新たに『私とお隣さん』というタイトルを冠して、新たな翻訳と新たな装丁でリメイクしました。
あらすじ
“お隣さんは何をしているのかな、と思った。”
私のすぐとなりの家に、あたらしい「お隣さん」がやってきた。
私は、お隣さんのことが気になって、気になって。
秋から夏にかけて、じっくりと時間をかけて親しくなる私とお隣さんの物語です。
“お隣りどうしで本当によかったわ”
この本について
その頃のM.B.ゴフスタイン
~『私とお隣さん』が生まれた時代~
『私とお隣さん』を刊行する準備が整った時、当時のゴフスタインを知る人の話を聞きたいと思った。すぐに彼女の旦那さんであるデビッドさんと、長年仕事を共にした編集者であるエディットさんのことが思い浮かんだ。何でもいいから当時のことを教えてほしいという私のアバウトなオファーに彼らはすぐに返事をくれた。この記事はそれをまとめたてリミックスしたものだ。
私の『私とお隣さん』
ゴフスタインの本は読むたびに違う本になる。『私とお隣さん』も、以前読んだときと、今回、本を作りながら読んでいるときでは、全く違った本になった。彼女の本の登場人物は、いつも相手を注意深く観察しながら、そこに見える自分の影を確認しながら進む。影のカタチも色も、太陽の具合によって変わるから、読者には毎回違って見える。同じ影はないのだ。
『私とお隣さん』の仕事が終わりに近づいて、印刷所ではガタガタと本が刷られている頃、椅子に座ってココアを飲んでいると、私の中で、もう1つの『私とお隣さん』がはじまった。